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桃取町御棚祭(御棚神事、三太郎さん)1

桃取町御棚祭(御棚神事、三太郎さん)1

地元では「ミタロウサン」とか「竜神祭」とも言い、正月の三日に海の神に供え物をし御棚祭文を読み上げて村の繁栄と大漁、海上安全、五穀豊穣を祈願する神事である。午前9時過ぎ旧漁協前の“泊り浦”の海岸に四方に雄竹を立てて注連縄を張り巡らせた祭場が作られる。海に向かって作られた祭壇には塩・野菜・魚・米・酒・玉子・果物の他、黒海苔・海鼠・生若布・牡蠣など地元の特産品が供えられる。午前十時頃祭文と“コシキ島”に奉納される“御山飾り(オヤマカザリ=ヤマト橘・串柿・栗などをウバメガシの枝でくるんで束にし、海中に沈むように重りとなる石を入れたもの)”や“せち(二段重ねの飾り餅と橙・串柿)”が櫃に入れられ神官と五人の雅人(がちびと)によって運ばれ祭壇に供えられた後、漁協役員や自治会役員が参列する中で、御棚祭文が神官により読み上げられる。祭文は八大龍王を称える内容のものだと言う。泊浦での祭事が終わると神官と雅人はコシキ島の前に行き、玉串で御祓いをし拝礼した後、海中のコシキ島へ御山飾りと玉子を投げ入れ御神酒を注ぎ神事を終える。

大分類
歴史・文化/行事・イベント
小分類
神社・仏閣/冬
撮影場所
鳥羽市桃取町
撮影日
平成29年1月3日(2017.01.03)