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桃取町八幡神社祭礼(神祭・弓引神事)1

桃取町八幡神社祭礼(神祭・弓引神事)1

" 災いを払い、村と村民の繁栄、大漁を祈願する神祭とされる。一の鳥居をくぐった神社階段右横に直径1m程のお的が作られ、鳥居前の広場には周囲に青竹を立てて注連縄を張り巡らせ中に筵を敷き神事の会場が作られる。入り口には椎の木が立てられ鰡二本が腹合わせにして吊される。午前6時過ぎ、桃取町八幡神社本殿で祭典が執り行われる、その祭典が終わると監座、警護、賄役、七人遣い等、客方と振舞方がコの字型に座り、裃袴姿の射手三人が一人2本づつ3回合計18本の矢を的に向かって射る。今年は見事1本の矢が的に的中し大漁間違いなしの声が飛んだ。矢を射終わると、赤襦袢を着た矢取り役が的を取り外し地区を一周した後、村人が競って奪い合う。奪い取ったお的の紙片や竹・麻は各家に持ち帰られ魔除けとして玄関や台所に飾られる。
 弓を引き終わった広場では、鰯を腹合わせにして藁縄に挟んだ魚型を俎板の上に載せ金箸と包丁で手を触れずに調理(仕草)する振舞式が行われる。振舞式が終わると「謡い」が読まれる。弓引き神事が終わると村人は挙って八幡神社に参詣し、参拝が終わって一の鳥居を出ると塩と膾を肴に升酒をいただく。神事は太陽が上がるまでに終了する習わしであると言う。参考文献:長谷川利市編『三重県下の特殊神事』三重県郷土資料刊行会 昭和52年発行"

大分類
歴史・文化/行事・イベント
小分類
神社・仏閣/冬
撮影場所
鳥羽市桃取町
撮影日
平成29年2月11日(2017.02.11)