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旧国鉄鳥羽駅前の風景/鳥羽日和山エレベーターと森井商店1
鳥羽日和山エレベーターは、昭和8年に日和山エレベーター(株)が設立され、翌9年に完成した。この辺り一帯は明治45年に広野藤衛門が開いた「廣楽園」と呼ばれる庭園で、その山頂の展望台と日和山を遊歩道で結び、多くの観光客や市民に親しまれた。高さ51mのタワーを41秒で昇り、一日に平均200回の昇降をしたと言う。昭和18年には戦時中の電力消費規制によって一時営業を停止。終戦を迎へた昭和22年に再開。三重交通の傘下に入り順調な経営を続けたが、同49年1月に発生した鳥羽駅の火災で類焼。惜しまれながら営業を閉じた。写真左下の建物は「鳥羽名産海産物貝細工/鳥羽名産土産物及び食堂」の看板が上げられている森井商店である。また、写真裏面には「完成間近い日和山エレベーター」の記述がある。【参考文献】尾田寛光著・発行『明治・大正・昭和 鳥羽のこぼれ話』平成3年発行
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- まち・観光
- 小分類
- 観光施設
- 撮影場所
- 鳥羽市鳥羽一丁目
- 撮影日
- 昭和9年頃 (1934年頃)